






窯元2
鏡山窯
茶碗、茶入、水指、香合など茶陶一筋にこだわる窯。大学時代に九谷出身の名工、塗師・淡斉氏に師事し、茶陶のすべてを学んだ井上東也さんは、自らも茶を立てる茶人です。茶陶は形、色合い、点てやすさ、口当たりなどすべてが満たされて始めていいものと呼ばれるように、茶道を通してやきものの奥儀に触れ、あくまでも茶を主とした従の茶陶づくりに励んでいます。
佳秀窯
見て、触れて、使うことで、毎日の生活に楽しさと潤いを与えてくれる。そんな穏やかで優しい印象を受けますが、柔らかな線の中にも芯の強さが感じ取れます。白さが変わらないようにと陶石の質は落とさずに最上級のものを使用。そのこだわりは原料にまで及んでいます。温かみが出るよう作り手ならではの形にこだわって作られた作品は、曲線を主体にした造形で柔らかさが際立ち、手に持つとほのかな温もりが伝わってきます。
かわたけ窯
心のやすらぎ、豊かな暮らしの彩りとなるような焼き物を作りたい。そんな想いが焼き込まれているかのように作品からは温かみが伝わってきます。作品の中で目を引くのが淡い色合いの食器類。鳥や草花が描かれた紫の淡い色合いからはほのぼのとしたものが感じられます。女性に好まれる食器とは対照的な天目や青磁も代表的な作品の一つ。どっしりとした貫禄のある真っ黒な肌の大壺には、男性的な力強さがあります。時間がかかっても自分のものを作りたいという、オリジナルを追求し続ける作品づくりが魅力です。