






絵付けの工程
伊万里・有田焼の特長である美しい色絵をご紹介します。
下絵付け 線書き
素焼きの済んだ素地に、細筆で、呉須などの鉱物絵具を使って絵や模様を描きます。
非常に吸水性の高い素焼生地に、直接筆で描く線書きには熟練が必要とされ、この筆致で作品の優劣が決まるといわれています。
下絵付け 濃み
塗りの作業を濃み(だみ)といいます。素焼生地に施された線書きに、穂先の太い濃み筆を使って、呉須を流し込むようにして下絵の塗りを行います。
釉掛け
表面をおおう薄いガラス質の皮膜をつくるための釉薬を掛けます。浸し掛け、流し掛け、塗り掛けなどの手法があります。
本焼き
釉掛け後に行う焼成で、焙り、攻め、揚げの3段階の焚き方を経て約1300度の高温で焼き上げます。(染付、白磁、青磁、瑠璃などはここで製品となります。)
上絵付け
本焼された器物に、赤や緑、黄、藍などの他、金銀彩などの色絵具を使って絵を付けていきます。ここでも線書きと濃みの作業業を行います。 絵付けが終わったものを、720〜830度の本焼きよりもかなり低い温度で焼き、絵具を定着させて完成です。