






特徴
有田焼は磁器の分類に入ります。薄く軽く、きゃしゃな印象の有田焼ですが、実は陶器よりも堅く丈夫で、磁器は日常使う食器としては最適です。
磁器は陶器より焼成温度がはるかに高く上質の天草の土を使用し1300度の高温で焼成され、もとの鉱物に近い堅さになろうとします。有田焼特有の強度と神秘的な透明性は、光を通すほど薄く作っても、磁器は優れた強度を持つようになり、指で弾くとキンと金属音がします。また、土を成形して焼く陶器に対し、磁器は長石分の多い陶石という石の粉と磁土を混ぜて成形するため、磁肌のきめも細かくなり、なめらかな手触りを楽しめます。
有田焼、磁器の特徴として、素地が白いということも上げられます。そのため、鮮やかな絵付けがとても映えます。 有田焼の素地は一般的に透き通るような純粋な白が特徴ですが、それには輸出の歴史が背景にあります。有田焼は、海外に盛んに輸出が行われたのですが、その際に貿易を行ったオランダ連合東インド会社の厳しい要求にこたえようと陶工が開発に開発を重ねた結果、完成したのが雪のように白い素地なのです。